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橋梁について

千登世橋 東京都豊島区

目白通り(上)と明治通り(下)の交差

橋灯

JR山手線 目白駅からゆっくり目白通りを歩いて10分足らずで千登世橋に到着します.千登世橋のしゅん工は昭和7年で,橋長28mの鋼上路2ヒンジソリッドリブアーチ橋,明治通りを跨ぎ,隣接する千登世小橋は都電荒川線を跨ぎます.平面交差の計画もあったようですが,都内で初の幹線道路どおしの立体交差として施工されました.

当時の東京府土木技師 上村為人氏により,

『…(前略)馬の足掛り上,18分の1以上の勾配を,標準1875kgを積載して平均400kgの挽馬が昇ることは,実験上甚だ困難であり,また大擁壁の出現を認めれば,高田南町を完全に縦に二分する結果,この活動地帯の活動力を損なう.すなわち2者いずれをとっても,都市計画路線としての使命に反するものとなる.』

との,非常に興味深い文章が記録として残っています.また,平面交差に対し,立体交差にすることによって総工費が約5%節約できたことも記述されています.

千登世小橋

東京都の著名橋でもあり,平成2年には親柱や照明等の修景が行われました.

桁端部

桁裏面

※掲載している写真は、全て弊社社員が撮影したものです。